カンボジアを訪れて

カンボジアに行って

 今回、初めてカンボジアを訪れました。今まで、雑誌やテレビなどで目にしていた光景が自分の目に飛び込んできた時、これが現状か・・・と、なんとも言えない気持ちになり、ずっしりと重くのしかかってくるものがありました。

 街には、物乞いをしている子供たちがたくさんいて、私たちを見つけるとみんな近寄ってきました。しかし、お金は絶対にあげてはいけないと聞きました。たとえお金をあげたとしても、それは親がドラッグに使ってしまうそうで、何の解決にもならないのです。そして、多くの親はエイズ感染で亡くなってしまうのが現状です。幼い子供たちを残したまま・・・そこには、理解しようとしてもとても追いつかない自分がいました。

 プンチェレ村の学校では、シルクの首かけやたくさんの花、そして何より最高の笑顔と最高の時間(とき)をもらいました。子供たちの笑顔には不思議なパワーがありました。逆に励まされているような、そんな気持ちになったのです。この笑顔に出会うため、ここに来たのかもしれません・・・。音楽を通じて子供たちとふれあえた事、ひとつのボールをみんなで追いかけた事、日本語で歌をプレゼントしてくれた事、学校ができたよろこびを歌にしてくれた事、みんなでピースをした事・・・絶対に、絶対に忘れません。とても幸せなひと時でした。子供たちもみな、とても幸せそうでした。そんな子供たちと出会えて、本当に行ってよかったと心から思いました。そして、来年も必ず行きたい!と思っています。

 私は、日本という国に生まれました。学校にもいけました。あたたかい食事もありました。テレビもありました。ベッドもありました。そしてもちろん、家もありました。それが、子供の時の私の当たり前の毎日でした。しかし、日本で生まれた私たちには想像もできない、全く違った毎日をすごす子供たちが世界にはいるということ・・・どうか、目をそらさないで受け止めて下さい。


井出 ユカリ