カンボジアについて

cambodia世界最大の宗教建築ともいわれるアンコールワット。1992年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡群は、カンボジアの平和の象徴として来る人達を迎い入れてくれます。この平和な土地で、つい最近まで血なまぐさい争いが続けられていました。

 カンボジアは、ポルポト政権の圧政や内戦により、1991年に和平協定が成立し国連の管理下となるまでまの約20年にわたり、残酷な時代が続きました。ポル・ポトが率いた共産主義政党クメールルージュによる虐殺は、何百万もの尊い命を奪いました。その数は国民の半数とも言われています。

「革命の恩恵は農村の労働者に与えられるべき」という考えから、ポル・ポトは都市居住者、資本家、技術者、知識人などから一切の財産・身分を剥奪し、郊外の農村に強制移住させました。また学校、病院および工場も閉鎖し、貨幣を廃止し、宗教も禁止し、一切の私財を没収しました。さらには一切の近代科学を否定したのでした。学校は収容所や死刑場に変わり、教科書は全て焼き捨てられ、教師や学生などの知識人は危険とみなされ、虐殺が繰り返されました。和平協定によってカンボジアにようやく平和は訪れましたが、歴史に残る残酷な内戦の後遺症は今もなお続いています。 

 現在、カンボジアの人口の半分は20歳以下の子どもや若者です。人口の80%が農業を営んでおり、その多くが経済的に厳しい状況です。カンボジアの子ども達はその貧しさの故に学校にも通うことが出来ず、干ばつなどによる食糧危機、水質汚染、土地などの資本に関する紛争、性的虐待、人身売買、地雷、エイズ、麻薬の蔓延、銃器を伴う犯罪など、子ども達はさまざまな危険にさらされています。また大虐殺により、多くの知識人が失われたために、現在では子供達を教育する教師が不足しています。学校の施設や教科書、教材が不足しているだけではなく、家庭において教育の重要性が充分に理解されていないのが現状です。